◆今月に入ってほぼ週休2日な感じで残業もせいぜい3時間ていど、という、ありがたいというか当然あるべき姿というか手取り給料激減じゃん、というか。
てわけで前回の日記に書いた日の残りの出来事から書こうと思ったのだが、よーく思い起こすと果たしてその日のことだったかどーかあいまいなわけで。休みがきちんと取れると、いったいさまざまな出来事がどの休みの日のことだったのか分かんなくなってるわけで。きちんきちんと土日に休めているような人たちは、いったいどーやって記憶を制御しているのだろう、とマジで疑問に思ってしまったり。
◆とりあえず。たぶん4日前(連休2日目)、郊外シネコン行って、上映表見たら時間が中途半端なんで周囲で時間つぶしてから、カウンタへ。「かしこまりました、9時5分の回ですね」「いえ、その前の回を」「もう上映開始して30分以上過ぎてますが」。ありゃ、よく見たらシネコン内の時計、1時間遅れてる。おーい。
ケータイ無いし、時計も持たない主義なんで、柱時計だけが頼りなんですけど。勘弁してくれ…。
■とゆーわけで、自宅近くまで戻って別のシネコン。レイトで「フライ、ダディ、フライ」。原作小説は未読。少しだけネタバレ。
岡田准一と堤真一の主演2人が映画雑誌等でやたら露出しまくってる気がするけど、読んでないんで何喋ってるかは知らない。ともかく、岡田准一は悪くないと思うけれど、本編では、ちょいと無駄な露出が目立つような。少なくとも、2度出てくる岡田の「勝利の舞」は1度でいい。
結論:1200円ならまあOKな感じ。
蛇足:敵役のイカれたボクシング部員、ヤバさがいまいち足りないかも。本物の国会議員の息子を使った方が、もっとヤバイ目してて良かったかも、みたいな。
■たぶんその翌日、か、そのまた翌日、くらい。要は最近。仕事帰りに近所のシネコンで「アイランド」。レイト。少しネタバレ。
ニセの記憶を刷り込まれた人々の暮らす共同体から脱出する男女の話。主役2人の「目覚め」に至る経緯はさほどで凝ってなくて、結局は、御都合主義を勢いで強引に押し切る逃走劇がメーン。その部分はそれなりに面白いけど。あれこれ展開できそうなおいしい設定がもったいない系。例えば15歳ていどの社会知識しかもたない表面上オトナの男女、てとこでもっと面白く出来そうな。
結論:ぎりぎり1000円でOK級。
以下、順不同の過去日記。
■たぶん仕事帰りの夕方(休みの日だったかも)、郊外ショッピングモールのF書店で「アクション」15号買って、メシ食いつつ読んでたら江上鴻基『零細リベンジャー』第1巻発売のお知らせが載ってたんで、再びF書店へ引き返して購入。
『零細リベンジャー』第1巻、しかし売る気のいまいち感じられない装幀と帯だなあ。面白いのに。この作品の面白さの一つは、中小企業切り捨てを図る銀行の姑息な手口と、それを巧みに押し切る謎の若いコンサルのやりとりにあるんで、そーゆーとこをもっとオモテに出しゃあいいのに。
長く「アクション」休載中の本作だけれど、第1巻はこれまで掲載された全話収録。いよいよ面白くなるか、ってとこで終わったまま。連載当初はクレジットされてた原作者の名前が単行本では消えてるんで、もしかすると何かトラブルでもあったのかもしんないけど、ともかく、江上は前にも書いたけど化ける可能性のある人材だと思うんで、なんとか連載再開してほしい。
■てことで、「アクション」15、16号まとめて。
16号ではまた巻頭カラーのかざま鋭二&堀井ひろし「AGAINST嵐」。悪かないけど、いまんとこ単行本1-2巻分持つかなあ、という展開。もちっとネタを投下してくんないと、先行き不透明感は否めないかと。
櫻井寛×はやせ淳の新連載「駅弁ひとり旅」、はやせは前作よりは楽しそうに描いてるような気が。これまた悪かないけど、巻末で落ち着く類の話だよねえ。
16号のゲスト読み切り、柏木ハルコ「エンドレス山田」、まあ柏木だねえ、みたいなお話。それにして編集の付けた惹句<渾身のSEX漫画!!>って、どうにかならんのか。
湯浅ヒトシ「耳かきお蝶」はいいねえ。16号で前編の花火師編、これまでと少し趣向を変えていい感じ。後編も楽しみ。
土屋ガロン(狩撫麻礼)×ふんわり「快男子SANIWA」、微妙にいい感じで低空飛行中。狩撫原作は、いつのまにか急上昇したりするし、数少ない希望かも。
こうの史代「さんさん録」、ちょっと動きが出てきた。やっぱ、この人は地味に上手い。
以下、もちっとだらだら。分野別日記、みたいな。ほとんど個人的備忘録。
■レンタル日記。
邦画DVD「オーバードライブ」。三味線を題材にした熱血コメディ系。
(「スウィングガールズ」+「下妻物語」)÷3
みたいな。主役の柏原収史は(演奏は一部吹き替えあっても)猛特訓してホントに弾いてるし、一流の三味線奏者の演奏も聴けて楽しいけど。何でもあり、のおもちゃ箱的内容は嫌いじゃないけれど、やっぱ整理してくんないと、乗り切れないかな、と。商業映画では事実上初監督らしい筒井武文という人は、能力とセンスがあると思うけれど、持てる能力とセンスをセーブするのも、能力とセンスのうちなんではないかい、と。メイキングの方が本編より面白いかも、というのが最大の問題、かも。
DVD「約三十の嘘」。邦画界の中堅・若手の有力どころが顔を揃えて楽しめるけど。結局、中谷美紀の映画になってる、というのがいいんだか悪いんだか。
DVD「SURVIVE STYLE +5」。劇場で観なくて本当に良かった系。ギャグが楽しめるとこは部分部分ではないわけではないけど、何か言いたげに見えて実のところ何も言ってないに等しい長回しはやめれ。死ぬほど退屈だから。
■レンタル日記2。んで、トートツにむらむらとG3こと「ガメラ3」を観直したくなったんでビデオで。
通称<平成ガメラ>シリーズの最終話であるこの作品には、庵野秀明による長ったらしいメイキングがあって、ある意味必見な珍作なのだが。珍作、というのは、シリーズ通してのヒロイン(の1人)である中山忍が確かワンカットしか出てこないのに、藤谷文子がやたら出てくる、というようなことではなくて。庵野が、まあ情け容赦なく、製作陣に「失敗作」と認めるよう執拗に迫ってるから。結局、監督の金子修介が折れて、音声収録しないという条件(らしい)で、「何か」を喋ってるシーンが流れる、という。
まあ、G3は、ありていに言うと、金子修介監督作品としては失敗であり、樋口真嗣特技監督作品としては成功、というイビツな作品なのだけれど。まあ、ごちゃごちゃ言わずとも、怪獣のオソロシサでなく、神々しさを描いた、という点で大好き。むろん、前田愛が、女優人生でおそらく最高にして最後の輝きを見せる、という点でも。
んで何か止まらなくなったんで、G2もレンタル。あぁ、ここでは水野美紀がヒロインだったのか、すっかり忘れてた。んで結局G1もレンタル。遡ってどうする、みたいな。平成ガメラはシリーズが進むごとに、特撮も含めたスケールが拡大するのだけれど、個人的にはG1が一番好き。吊り橋をかすめるギャオスのコンマ数秒のショット、そして藤谷文子の「来た…」。くぁー、たまらん。極めて個人的に、この2シーンにこそ、ニッポン怪獣特撮映画の全てがある、と思う。
■マンガ日記。少し。
マンガ喫茶へ数回。
全62巻で完結した木内一雅×渡辺潤『代紋TAKE2』、作中でさんざん予告してたラストの一種のどんでん返し、筒井風(つか押井風)かなーと漠然と予測してたら、由緒正しい百億千億オチ。まあ、いいんじゃないっすか。『ぼくの地球を守って』の続編(つか「次世代編」と銘打ってる)日渡早紀の『ボクを包む月の光』第1巻、むー、この漂いまくる"やっちまった感"が何とも。あと50冊くらい読んだと思うけど、記憶の彼方。
新刊のまとめ購入数回。
手塚治虫×浦沢直樹『PLUTO』第2巻は、ラストできっちりとお約束をカマしてくれるとこがさすが浦沢、というか。ヒグチアサ『おおきく振りかぶって』第4巻、まだまだ面白いんだけど、登場人物の増加に伴ってキャラの区別がだんだん付きにくくなってきたような。ここらへんは水島新司御大をみならってほしいものだ、とか。あと20-30冊くらい買って読んだと思うけど、記憶の彼方。
■小説日記。たまには。
連休の前日夜から村上龍「半島を出よ」上下巻を睡眠はさんで一気読みしたら、なんか止まらなくなったんで、数ヶ月積ん読状態の小説本を探したら例によって部屋内で見つからないわけで、しょうがないので数年積ん読状態だったら書店で文庫化されてしまったのを見つけてあれあれ状態だった別の小説一冊持って外食。
帰宅して残りを読了してテレビの天気予報観てたら「明日は嵐の恐れ」とか言ってて、自宅内に閉じこめられたらどーしよーとかつい恐怖に襲われたので、近所のF書店へ急いで出掛けて、気になってた比較的最近の小説ハードカバー4冊購入。んで結局嵐は来なかったんで翌日またハードカバー3冊。とりあえず6冊一気に読み通したら、少し活字酔い。
「半島を出よ」の個人的な見どころ(読みどころ)は、かつて「五分後の世界」シリーズで「理想」を信じ「大義」に殉じる架空の日本人コマンドを描いた村上龍が、「思想」を信じ「首領同志」に殉じる北朝鮮コマンドをどう描くか、だったのだが。日本に上陸した彼らが、「堕落」した日本人を心底見下す、というのはリアルな感じがするけれど、彼らの「覚醒」の訪れ方は……うーん。村上本人が後書きで認めてるとおり、それを本当にリアルに描くのは難しいわけで。
その他いくつか。恩田陸「夜のピクニック」、登場人物のキャラと人間関係の設定が、やや古典的な王道学園少女マンガにあまりに忠実であるのに少々驚く。陰と陽のモテ男子親友コンビに、意外にさばけて積極的な和風お嬢様、自分以外目に入らないワガママ美少女、おちゃらけええ加減だけど結構味のある男子などなど。萌えにもやおいにも対応の全天候型(異)みたいな。演出力に長けた少女マンガ家の作品で読んでみたい感。
三崎亜記「となり町戦争」、いままでと変わりない淡々とした日常の隣で行われている戦争、という舞台設定といえば、福山庸治の秀逸な連作短編「西武沿線異常なし」が描かれてからもう20年余り経つんだなあ、とついしみじみ。島本理生「ナラタージュ」、終盤の展開と締めはとてもいいな。なんか、出てくる男たちのダメっぶり(及びそれに惚れる主人公)への批判もあるみたいだけれど、一見オトナな男子大学生のガキっぶりが素敵。「ダメ」でも女に惚れられる権利はあるわけで。惚れられる能力と運があるかどうかは別として。ようやっと読了の「ダヴィンチ・コード」上下巻、半分のとこでネタが分かってしまったのは、美術や宗教の知識があるわけでなく、前にここでも少し触れたアレをたまたま既に読んでたから。まあ面白かったからいいけど。この手のネタは、比較的無宗教傾向の強い日本の方が結構思い切ったことが描けるのかもしんないな、とか。
□えーかげんだらだら長いんで、ここまで読み通した人は例によってほとんどいないと思われるが、長らく更新してない分、あれこれ書いとかないと何か気持ちが落ち着かないわけで、つか、こんなにまとめて書くんなら、ちょこちょこ更新しろよとかいう極めて正論な声も(主に脳内から)聞こえてくるが。
ともかく、しばらく更新してない間に、たぶん、9万アクセス突破。サイドバーだけでも、少しいじりたいのだけれど。